講座から広がる本の世界「アマビエよ、君はいったい何者だ?」

講座名:「アマビエよ、君はいったい何者だ?」(実施日 令和2年8月1日)
講師:福井県文書館 主任  長野 栄俊 氏
講座内容:新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、令和2年2月末ごろから突如として流行し始めた「アマビエ」について、類似する「アマビコ」資料をたどることで、なぞの妖怪?アマビエの正体に迫りました。
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著者出版社出版年
資料の内容等
江戸東京の庶民信仰
長沢利明∥〔著〕講談社2019
 民間信仰や呪術の息づく世界は、山深い農村ばかりではない。願望が渦巻く大都市には、多彩な信仰が絶えず生み出されている。小石川の貧乏神など、文献資料はもちろん、古老への聞き取りや現地調査を尽くした、江戸東京の民俗誌。
魔除けの民俗学:家・道具・災害の俗信
常光徹∥著KADOKAWA2019
 「異常豊漁は地震の前兆」「庭の南天は災いを避ける」…。わたしたちの身辺でとりざたされる俗信には、災厄の予兆を感知し、日々の不安を除く生活の知と技がこめられている。膨大な俗信資料を整理し、伝承の背後に広がる民俗世界とその意味をさぐる。
民間信仰
桜井徳太郎∥著筑摩書房2020
 日本の民衆生活に沈殿している信仰の数々。その正体は何なのか。どのような構造で意識の底に堆積しているのか。柳田國男門下の宗教民俗学者が、日本人の宗教生活に分け入る。日本人の精神的伝統へと踏み込んで、長く読み継がれてきた1冊。
みんなのアマビエ
扶桑社2020
 新型コロナウイルス禍の日本で、140年の時を経てよみがえり、SNSを中心に拡散されている妖怪アマビエ。新型コロナウイルス収束を願い、水木しげる、西原理恵子、サタケシュンスケら漫画家やクリエイターたちによる作品を一同に集める。
新聞の歴史1 写真・絵画集成
羽島知之∥編著日本図書センター1997
(新聞の誕生)
ニュースの誕生:かわら版と新聞錦絵の情報世界
木下直之∥編東京大学総合研究博物館1999
民間信仰
堀一郎∥著堀一郎∥著堀一郎∥著岩波書店2005
 日本全国に数多く残っている前宗教的民間信仰を、主として民俗学の立場から理論的・体系的に把握することを試みた名著。農村の構造や民衆の意識に関心を持つ人々にも示唆に富む1冊。
日本型メディアシステムの興亡:瓦版からブログまで日本型メディアシステムの興亡:瓦版からブログまで日本型メディアシステムの興亡:瓦版からブログまで
柴山哲也∥著ミネルヴァ書房2006
 瓦版の時代から新聞草創期、テレビ時代、そして現在のブログまで、日本のメディアシステムの興亡を丹念に追う。真のジャーナリズムとは何か。我々がなすべきメディアとの関わり方を示す。
魔よけ百科:かたちの謎を解く
岡田保造∥著丸善2007
 悪霊や邪鬼を退散させ福を招く呪物・魔よけ。色々な魔ものがいれば、色々な魔よけがある。見開き右ページに解説文・左ページにカラー写真を掲載し、各地の魔よけの図柄の謎に迫る。魔よけ研究第一人者による決定版。
疫神と福神
大島建彦∥著 三弥井書店2008
(若狭の疫病祭祀)
妖怪文化研究の最前線
小松和彦∥編 せりか書房2009
 「怪異の民俗学」の後続版といったニュアンスも込めて、最新の怪異・妖怪研究の成果を発表するための論集を編集。本書はその第1弾。「狸は戦い、舞い踊る」「異界のイメージと廃墟」など多彩な12本の論文を収録。
妖怪の日本地図3(中部)
千葉幹夫∥文大月書店2012
 全国に300種類ほどいると言われる妖怪を県別に紹介。妖怪関連の史跡や言い伝え、妖怪出典一覧も掲載。こわくて楽しい日本地図。本巻は、バリヨン、ウスオイババなど、中部の妖怪を紹介。
妖怪の通り道:俗信の想像力
常光徹∥著吉川弘文館2013
 予兆・占い・禁忌・呪いを中心とする俗信は、現代においても私たちの日常生活に有形無形の影響を及ぼしている。多様な民俗の中に見え隠れする俗信の姿を探り、そこから浮かび上がる日本人の心意現象に迫る。
図説 そんなルーツがあったのか! 妖怪の日本地図
志村有弘∥監修青春出版社2013
 鬼・河童・天狗・座敷童子・雪女・付喪神…。妖怪とは何かという定義に始まり、様々な妖怪たちに納得のゆく解説を加え、ひとつの楽しい「妖怪地図」を作成。妖怪に込められた、日本人の暮らしの知恵と心の源流。
知識ゼロからの妖怪入門知識ゼロからの妖怪入門
小松和彦∥著幻冬舎2015
幽 霊でも、怪物でもない。たたるか、護り神か。日本の不思議ワールドへようこそ。「妖怪文化は、日本が世界に誇ることができるほど豊かな文化である」と考える妖怪研究の第一人者、小松和彦による妖怪の入門書。
図説 日本の妖怪
岩井宏實∥監修河出書房新社2017
 鬼、天狗、狐、河童、土蜘蛛、化け猫、付喪神、怨霊…。さまざまな異形のものたちの姿を絵巻物、錦絵、各種工芸品のなかにとらえた妖怪大図鑑。
江戸の瓦版:庶民を熱狂させたメディアの正体
森田健司∥著洋泉社2017
 テレビや映画の時代劇でお馴染みの「瓦版」。売り子はただ瓦版を売っていたわけではなく、顔を隠し、時には三味線の伴奏を伴う「肉声をもったメディア」でもあった。実物の瓦版を材料に、庶民の好奇心に応えた“非合法出版物”の魅力に迫る。
荒俣宏妖怪探偵団ニッポン見聞録:東北編
荒俣宏∥著学研プラス2017
 荒俣宏が、古生物学者の荻野慎諧、作家の峰守ひろかずとともにその土地ごとに伝わる妖怪伝承の知られざる魅力を掘り起こす。お化けのメッカといえる魅力あふれる「東北」を舞台に妖怪を語りつくす。
47都道府県・妖怪伝承百科
小松和彦∥監修丸善出版2017
 海の怪、川の主、人魂、入道、小豆とぎ、座敷童子、狐、ムジナ、人魚…。各地の伝承に存在する特徴的な妖怪たちを、民俗学的視点で都道府県別に紹介。巻末には、都道府県ごとの参考文献リストも掲載する。
進化する妖怪文化研究
小松和彦∥編せりか書房2017
 日本の妖怪文化は、時代とともに変容しつつ創造を続けている。多種多様な問題意識を持つ研究者たちが集い、近代から近現代にかけての長い時間軸における怪異・妖怪のイメージの成立と展開を探った論集。
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