(2024年度)テーマで選んだおすすめ絵本
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はっぴーママふくい
- 5・6月号 「雨が楽しくなる絵本」
- 7・8月号 「怖い!けど気になる!夏にぴったりこわい絵本」
- 9・10月号 「食欲の秋!おいしい絵本」
- 11・12月号 「小さい子向けのクリスマス絵本」
- 3・4月号 「のりもの大好き!絵本」
はっぴーママふくい 3・4月号掲載 「のりもの大好き!絵本」

『でんしゃはうたう』
三宮麻由子∥ぶん みねおみつ∥え 福音館書店
ホームに電車が入ってきました。「かかっ かかっ すしゅーん こっ こっ」。お母さんと乗りこんだ男の子は、運転席の後ろにはりついて外を眺めます。「たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ どどん」「ごどん どどっどど」。ユニークなオノマトペで電車の音が表現され、窓からみえる線路沿いの町並みが画面いっぱいに描かれます。声に出して読みたい絵本です。

『ピン・ポン・バス』
竹下文子∥作 鈴木まもる∥絵 偕成社
駅前から発車したバスは、「ピンポン」と鳴るたびに停まって、買い物帰りの人、下校した子どもたち、お見舞いに行く人など、いろんな人が乗り降りします。運転手や乗客のささやかな出来事も織り込んで、バスの日常の様子を温かく描いた絵本。路線の風景や巻末の運転席の紹介など、ページのすみずみまでじっくりと絵を見る楽しさを味わえる一冊です。
はっぴーママふくい 11・12月号掲載 「小さい子向けのクリスマス絵本」
『ゆうびんやのくまさん』
フィービ・ウォージントン∥さく・え セルビ・ウォージントン∥さく・え まさきるりこ∥やく 福音館書店
郵便屋のくまさんは、クリスマス・イブの朝も早起きして配達の準備をします。郵便局で手紙や小包にひとつひとつ判を押し、ほどけた小包をつつみ直し、みんなが待つ家々に届けます。仕事を終えたくまさんは、家に帰り、お風呂に入って晩ごはんを食べ、ベッドに靴下をつるして眠ります。働きもののくまさんの一日を描いたおはなしは全部で7冊あります。
『サンタクロースとれいちゃん』
林明子∥さく 福音館書店
クリスマスの夜、サンタクロースに出会ったれいちゃん。でも、サンタクロースはれいちゃんに気づきません。れいちゃんが、サンタクロースの落としたおもちゃを拾いながら追いかけていくと、サンタクロースはおもちゃと一緒にれいちゃんも袋に入れてしまいます。クリスマスの不思議なできごとを描いた手のひらサイズの絵本のシリーズは他にも2冊あります。
はっぴーママふくい 9・10月号掲載 「食欲の秋!おいしい絵本」
『ひみつのカレーライス』
井上荒野∥作 田中清代∥絵 アリス館
ある日、フミオが大好物のカレーライスを食べていると、口の中になにやら固いものが。なんとそれはカレーのタネ! 庭に埋めるとやがて立派なカレーの木に。おさらの葉が茂り、福神漬の花が咲き、カレーとライスの実をつけました。いい匂いは近所にも漂うようになります。カレーとライスの実が今にもはじけそうになり、いよいよ家族で食べようとしたとき…。
『干し柿』
西村豊∥写真・文 あかね書房
渋柿の花が咲くところから干し柿のできあがりまでを追った写真絵本。農家の人たちが渋柿の皮をむき、縄でつなぎ、軒下に干していきます。数えきれないほどの柿が太陽の光をあびて輝く場面は印象的。後半は子どもたちの干し柿づくり。手をかけて作った干し柿を頬張る満足げな表情に惹きつけられます。昔の人の知恵が詰まった干し柿を堪能できる一冊です。
はっぴーママふくい 7・8月号掲載 「怖い!けど気になる!夏にぴったりこわい絵本」
『ベッドのしたになにがいる?』
ジェームズ・スティーブンソン∥ぶん・え つばきはらななこ∥やく 童話館出版
寝る前におじいちゃんからおばけの話を聞いたメアリーとルーイは怖くて眠れません。そのうち、ベッドの下に何か気配を感じ、ルーイがこわごわベッドから降りると、なんだか柔らかいものが飛びついてきました!二人はおじいちゃんのもとへ一目散!すると、おじいちゃんは自分の子どもの頃の話をはじめます。おじいちゃんとのテンポのいい会話が楽しい一冊。
『プンクマインチャ』
大塚勇三∥再話 秋野亥左牟∥画 福音館書店
やさしい女の子 プンク マインチャは、意地悪な継母に命じられて毎日遠い山で働き、食事もろくにもらえません。しかし、キツネと山羊の二つの頭をもつ不思議な雌ヤギのドーン・チョーレチャは、頭の角から食べ物をだして、いつもプンクをなぐさめてくれました。ところが、これを知った継母はドーン・チョーレチャを殺して食べてしまいます。ネパールの昔話。
はっぴーママふくい 5・6月号掲載 「雨が楽しくなる絵本」
『雨、あめ』
ピーター・スピアー∥絵 評論社
お姉ちゃんと弟が庭で遊んでいると、雨が降ってきました。ふたりはレインコートを着て、外へ出かけます。雨どいから滝のように流れ落ちる水で遊んだり、無数の波紋の水たまりにずんずん長靴で踏み入ったり…。文章はなく絵だけで描かれた本書は、子どもにとって雨は日常を特別なものに変えてしまう魔法なのかも、と思わせてくれる一冊です。
『おさらをあらわなかったおじさん』
フィリス・クラジラフスキー∥文 バーバラ・クーニー∥絵 光吉夏弥∥訳 岩波書店
一人暮らしのおじさんは、いつもより腹ぺこな日に晩ごはんをたっぷり作って食べましたが、お皿は洗わず流しに放ったらかしに。次の晩も次の晩も、使ったお皿は洗わずじまい。そのうち、家中が汚れたお皿でいっぱいに。とうとう、きれいなお皿が一枚もなくなり、かわりに灰皿や植木鉢まで使いはじめます。何もかも使い果たして途方にくれていた時、雨が!