Fukui Prefectural Archives

幕末福井関連資料データ

「御側向頭取御用日記 データセット」

越前世譜御書翰御来翰御用日記修正記録

「御側向頭取御用日記」とは?

 側向頭取は松平慶永(春嶽)の側近にあってその日常にかかわる側向では側締役に次ぐ要職で、手元費用の管理や小姓頭取・小姓などを監督しました。

 「御側向頭取御用日記」には起床の時刻や体調、登城等の時刻や装束、従った家来の氏名、食事の場所や行事の際の饗応、家族の動向、来訪者とその接遇、手紙の発着や贈答の記録、入浴・就寝の時刻まで、春嶽の日常の詳細が日なみに記録されています。来訪者との話の内容は記されていませんが、誰とどのような配置で会い、その際どのような接遇がなされたかが詳しくわかります。慶永をめぐる様ざまな人物との交流を記録した貴重な資料です。

 全16巻のうち、慶応年間の分をテキスト化しました。残りも順次テキスト化して公開する予定です。

「御側向頭取御用日記」(1)

 当館の古文書読解講座からうまれたグループで読みあい、活字にしたものはこちら

データの概要

(1)翻刻データ

 資料を翻刻したデータです。形式はPDF形式とWord形式です。
 データはクリエイティブ・コモンズ表示4.0国際ライセンス(CC BY)で提供されています。

(2)画像データ

 資料の画像をインターネット上で閲覧することができます。画像は福井県文書館のデジタルアーカイブで提供されており、画像の保存もできます。
 画像の掲載・放映をご希望の方は福井県文書館へお問い合わせください。申請の手続きについてご案内させていただきます。

(3)修正記録

 翻刻データの正誤については、こちらをご覧ください。

凡 例

  1. 漢字は原則として常用漢字または正字で表記し、旧字・異体字(古字・俗字など)は使用していません。ただし、正字でも環境依存文字・機種依存文字である場合は俗字など通常使用されている漢字を使用しました(例:箪笥)。また、『角川新字源』に全く掲載されていない漢字は環境依存文字・機種依存文字ではないことを確認して、Unicodeにある文字を使用しました。癸、扣(控)、躰(体)、忰(倅・悴)、帋(紙)、并(幷)、ゟ(より)、而(て)、而已(のみ)、江(え)、者(は)、斗(ばかり)、与(と)、茂(も)等も原文通りとしました。人名などは例外として旧字・異体字を使用している場合があります(例:矢嶋)。
  2. 原則として体裁(改行など文字配列)は原文通りとし、平出・闕字も省略しませんでした。ただし、助詞等の小さい字はポイントを下げずに表記しました。
  3. 2行割りなどの割書きは[ ]で囲いました。
  4. 抹消・修正箇所については特に注記せず、修正後の文字のみを翻刻しました。
  5. 誤字・当て字あるいは慣用として使われている文字は原則としてそのまま表記し、該当部分の下に( )で注記しました。ただし、簾(廉:かど)、供(洪)など一部例外もあります。
  6. 画像番号を翻刻該当部分の冒頭に挿入しています。表記は横字です。
  7. ルビは〈 〉内で囲んで本文中に入力しました。
  8. 解読不明な文字、検討を要する文字、疑問点については、赤字で表記しました。
  9. 句読点は付けていません。
  10. その他、翻刻者による注は( )内に入力しました。
  11. 進上物など上2行に対し下1行の場合は、上1行目に下1行を配置しました。また、下2行の場合は一行ずつ配しました。なお、例えば上3行以上・下1行の場合等は上下の関係性がわかりにくくなるため、それぞれのまとまりの前後を1行開けています。
  12. 虫喰やカスレなどで字が読めない場合は□で表し、推測文字を( )で注記しました。
  13. くり返し記号は「\/」と表記しました。
  14. 進上物等の字間は詰めて表記しました。
  15. 「〃」は原則として「同」と表記しました。

データの利用について

こちらをご覧ください。

問い合わせ先

こちらをご覧ください。

謝 辞

 資料の筆耕は福井県文書館活字化ボランティア(田原健子氏)に多大なご協力をいただきました。深く感謝申し上げます。

 福井県文書館の公式HPです。

 『福井県史』通史編1~6(原始・古代、中世、近世一・二、近現代一・二)がご覧になれます。

 古代から現代までのふくいの歴史を、豊富な図表と写真によって112のテーマから概観します。

 507年~1995年まで約12,000項目の歴史年表です。各事項には典拠が示してあります。

 『福井県史』資料編17 統計の表題・項目名・年次の一覧がご覧いただけます。

 福井県文書館では、所蔵資料の中で、幕末維新期の福井藩の歴史を知る上で重要な資料を公開しています。

 歴史研究や郷土研究、先祖調べなどで福井藩士について調べるための資料を紹介します。

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