今月のアーカイブ Archive of the Month

「つかって 複製シート -すごろくと地図」

開館10周年記念企画(11月~3月)
文書館資料の中から、すごろくや地図などを紹介しています。
すべて複製シートになっており、学校や児童館などの団体に貸出できます。貸出できる複製シートのリストはこちら
小学校や公民館、児童館や社会福祉施設での活用事例や貸出の手続きも、あわせて紹介します。

会期

平成24年12月21日(金)~25年1月23日(水) 文書館閲覧室

すごろく

少女思ひ出すごろく 福井県文書館寄託C0005-01225
少女思ひ出すごろく 『少女世界』付録 1913年(大正2)
坪田仁兵衛家文書(当館寄託) C0005-01225
ふりだしの「お人形」から始まり、「球あそび」(テニス)、「昔の友」(ひな祭り)などからあがりの「大正の春」まで、当時の上流階級のお嬢さんの子どもの頃のくらしを描いています。
なお、このすごろくの発案者も巌谷小波。
少年歴史地理双六	福井県文書館寄託C0005-01221
少年歴史地理双六  1910年(明治43)
坪田仁兵衛家文書(当館寄託) C0005-01221
ふりだしは東京で鉄道唱歌の一節が書かれ、宮城(皇居)があがりとなっています。 途中には当時の歴史・地理の教科書にみられる地名と事件(主として戦い)、関連する人物が描かれており、 教育的な色彩を帯びています。
「神戸」(楠木正成)・「船上山」(名和長年)・「福井」(新田義貞)など南朝方に属した武士が取り上げられる一方、足利尊氏は取り上げられないなど、当時の南朝を正統とする見方がうかがえます。
少年飛行双六 1912年(明治45)  福井県文書館寄託 C0005-01222
少年飛行双六 『少年世界』付録 1912年(明治45)
坪田仁兵衛家文書(当館寄託) C0005-01222
飛行機に乗った少年が陸戦や海戦を見物したり、自動車と競争したりしながらコマを進めます。
日本で飛行機の初飛行が行われたのは1910年(明治43)のことで、当時の人びとの飛行機に対する期待やあこがれが感じられます。
なお、このすごろくの発案者「小波」は児童文学者巌谷小波(1870-1933)。わたしたちが今でも親しんでいる『桃太郎』などの多くの民話を子ども向けに書きなおし、広めた人物です。他のすごろくにも発案者として名前が出ています。

地図

若越両国全図 福井県文書館蔵C0037-00112
若越両国全図 1903年(明治36)
吉川充雄家文書(当館蔵) C0037-00112
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編集人は福井県士族岩佐静夫、出版人は同県平民酒井安兵衛(二文字屋)です
岩佐静夫が明治8年に敦賀県在職中に命じられて作成したものがもとになっている、とあります。
福井県を日本海側から見た視覚から描いており、現在の地図とは南北が逆になっています。
福井県全図 福井県文書館蔵X0142-00748
福井県全図 1924年(大正13)
山内秋郎家文書(当館蔵) X0142-00748
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福井や敦賀のほか大野や三国、小浜の市街図が掲載されていますが、最新の情報ではない部分もあります。
地図の裏面には県内の名所が記されており、 当時ウラジオストクとの直通定期航路が開設されていた敦賀港のようすなどがわかります。
裏面については、机上の複製本で内容をみることができます。
最新福井県地図 福井県文書館蔵C0037-00113
最新福井県地図 1933年(昭和8)
吉川充雄家文書(当館蔵)C0037-00113
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1933年(昭和8)10月に県内で行われた陸軍特別大演習を記念して発行されました。 この年には他の新聞社からも地図や市街地図が発行されています。

ポスター

福井県文書館

〒918-8113
福井県福井市下馬町51-11
TEL.0776-33-8890
FAX.0776-33-8891
Mail.bunshokan(at)pref.fukui.lg.jp

開館時間

開館時間  9:00~17:00
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)
      第4木曜日