68 忠度の宿賃哥の一朱判
69 朝せんの大王さがす木薬や
70 寒ひより源左烟にこまる也
71 コレ小判どふぞ一ト晩居てくれろ
72 組ふせてひよんな気ニ成一ノ谷
73 猫でなひ証拠に竹を画て置
74 足音で二ツに割れる影ぼうし
75 国々の理屈を泊る馬喰町
76 金持のけい図はたつた一トくだり
77 桃の木の下で三人五升のみ
78 団子やの夫婦喧嘩を犬か喰
79 大あくび棚の御神酒を見付出し
80 五右衛門はなまにえの時一首読
81 雨乞も袖乞もして名を残し
82 雷は鳴とき計りさんを付ケ
83 弓流す日も鎌倉ハふところ手
84 だゞツ子のやうに俊寛愚痴を云
85 実盛ハ守袋を上着にし