銀の扉を開けたなら-文書館の″うら”側-
福井県文書館では、福井県に関する歴史的な資料を収集しています。この展示では文書館が収集している資料の中から、歴史的公文書と古文書をとりあげて、移管・収集から公開されるまでの道程を紹介しています。
会期
2020年5月11日(月)~
展示の概観
歴史的公文書~移管から公開まで~
1 移管
保存期間が満了した県の公文書のなかから、歴史的公文書を選別し、移管します。
かわいらしいミニチュアの段ボールも展示しています。
2 殺虫処理
移管された公文書を、シートで覆って二酸化炭素を充満させ、殺虫処理を施します。
3 配架
公文書を専用の書庫に運び入れたのち、部局・課別、作成年度別に配架します。
4 登録
公文書の簿冊(ファイル)ごとに簿冊表題等のデータを登録します。
5 公開
作成した歴史的公文書目録のデータをデジタルアーカイブ福井で公開します。
6 閲覧
閲覧申請のあった歴史的公文書については、審査を経たのち館内で閲覧できます。
(写真は福井県総務部広報課作成「56豪雪」関連公文書)
古文書~収集から公開まで~
1 収集
福井の歴史を知る上で重要な古文書を地区・家・寺社・企業などから受け入れます。
2 殺虫処理
館内のくん蒸庫に古文書を収め、二酸化炭素を充満させて殺虫処理を施します。
3 整理
クリーニングを行ったのち、1点ずつ内容を確認しながら整理します。
クリーニング作業で使用する手袋や刷毛、「史料調査カード」も展示しています。
4 撮影・目録作成
デジタル画像公開、複製本作成のために1点ずつ資料を撮影し、目録を作成します。
5 保存
撮影後の古文書を、保存に適した中性紙の封筒や箱に入れ、書庫で保存します。
実際に中性紙に入れてある古文書も展示しています。
(写真は福井県立図書館(坪川家旧蔵)文書「越前国主記」)
6 公開・閲覧
古文書複製本を文書館閲覧室で、デジタル画像をWEB(デジタルアーカイブ福井)で公開します。
壁面展示~福井城下眺望図~
福井市春嶽公記念文庫「福井城下眺望図」
福井藩士田辺利常が寛政年間(1789~1801)に作成した眺望図を、越前松平家が大正8年(1919)に模写したものです。
(福井市立郷土歴史博物館蔵)
配布物
ポスター(pdf332kb)