今月のアーカイブ Archive of the Month

「御触(おふれ)から県報へ」

甲第1号 仮県庁開庁
福井県置県時に出された布達(部分)
1881年(明治14)3月7日
県の条例や規則、告示など掲載する「県報」は、福井県の歩みを知る上でもっとも基本的な資料です。
江戸時代の「御触(おふれ)」と同様に書き写され回覧されていた明治初期の布令から、 印刷されて広く配布される「県報」までの歩みを展示しました。

会期

平成20年6月27日(金)~7月23日(水) 文書館閲覧室

回覧されて書き留められた江戸時代の公文書

「御配符留(覚)帳」
デジタルアーカイブ「御配符留覚帳」(A0169 松田三左衛門家文書)はこちら
江戸時代、領主から村むらへ通達した公文書は近隣の村から村へと回覧で伝えられました。 庄屋などの村役人がその都度それらを書き写し、「御触留」「配符留」などにまとめていました。
松田三左衛門家(福井市南菅生、当館蔵)の「御配符留覚帳」は1850年(嘉永3)から明治初年まで 20年間にわたって、ほぼ同じ形態(長帳・横帳)で残されています。

滞りなく回覧した証拠に庄屋の印が押された御触

回覧した村々の庄屋印が押された御触
幾久村(現福井市街)から海岸部へむかって村継ぎで送られ、南菅生村まで回されてきた御触です。
「留村より此配賦相返すべく」とありますので、本来小野村の大庄屋まで返却されるべき文書でしたが、 なんらかの事情で返されなかったものと考えられます。

敦賀県の木版の布令

敦賀県の木版の布令
飯田広助家文書(池田町、当館寄託)
ほかにも、1872年(明治5)11月に足羽県で活版印刷された太陽暦の布告、 県がみずから『福井県報』を発行するようになる1906年(明治39)4月までの間、 新聞の付録として発行された布令などを展示しています。

ポスター

福井県文書館

〒918-8113
福井県福井市下馬町51-11
TEL.0776-33-8890
FAX.0776-33-8891
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開館時間

開館時間  9:00~17:00
休館日   月曜日(祝日の場合は翌日)
      第4木曜日