今月のアーカイブArchive of the Month

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春嶽だって『蕎麦』

幕末の福井藩主松平春嶽(慶永)の側向頭取の業務記録「御用日記」から、蕎麦にかかわる記事を紹介します。

会期

2021年3月4日(木)~4月11日(日) ※終了しました

会場

福井県立図書館エントランスホール(図書館入口)

蕎麦なら夕食前でも15杯!

「御側向頭取御用日記」

「御側向頭取御用日記」A0143-00512 松平文庫(当館保管)

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1860年(万延元)夏の夕方、松平春嶽は蕎麦を「15盛」さらっと平らげて、その後大奥で夕飯をとっていました。
この時はまだ霊岸島邸で謹慎中だったのですが、前年春から庭を散歩することは許されていました。
この日は午後から表側を締切りにして、内庭に綿羊を放ち、勇姫とともにご覧になったと記されています。
そして夕食後の涼しくなった頃に、運動のため内庭の草取りや掃除をしていました。その後で草取りを手伝った者たちにも「蕎麦三ツヽ」下されています。

幻の大河内蕎麦

「御側向頭取御用日記」

「御側向頭取御用日記」A0143-00520 松平文庫(当館保管)

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1865年(慶応元)正月12日、坂網猟で捕らえた「鴨」と大河内の「粗蕎麦」(粗挽きの蕎麦粉か)が献上されています。
大河内は現在の広野ダム(南越前町)の上流にあった集落です(1966年に廃村)。
山の奥からお取り寄せした「粗蕎麦」…
その味はさぞかし!
春嶽の元には、このほかにも「今庄」「勝山」「山竹田」産のものが献上され、風味の違いを楽しんで いたことが推測されます。
さて蕎麦好きの春嶽公、 お好みはどちら?

越前蕎麦のヒミツ?

「越前国福井領産物」

「越前国福井領産物」A0143-01171 松平文庫(当館保管)

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1735年(享保20)に福井藩が幕府に提出した領内622か村の産物の書上です。
当時、領内で栽培されていた蕎麦には、「大かど」「小かど」「しなの」という3品種があったようです。「かど」の殻の大小、「しなの」は信濃でしょうか。

パネル

タイトル(PDF:0.99MB)

パネル1枚目(PDF:254KB)

パネル2枚目(PDF:472KB)

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開館時間

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