福井県ふるさと文学館で開催中の「石川九楊の世界-書という文学への旅」に連携したミニ展示です。
「書と最初に出会ったのは五歳のとき。母親に手を引かれ、近所の家の二階に出稽古に来ていた木村蒼岳先生の書道教室に通うことになった。」
石川九楊『石川九楊自伝図録 わが書を語る』より
令和2年10月29日(木)~ 福井県立図書館入口右側 ※終了しました
1829年(文政12)
「御手本(手習、いろは・数字、「名頭之事」「親戚字尽」「相庭之事」など)」
N0055-00729 桜井市兵衛家文書(当館蔵)
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食見(若狭町)に遺された江戸時代後期の資料です。手習いの手本として使われました。折り跡があり、横に置いて使用したと考えられます。題材は「いろは」から始まり、数字や人名、地域の村名なども取り上げられています。
用紙右端に「むう迄 鼠屋市之介」と書かれています。
これは、学習者である市之介が前回「…つねならむう」までの文字を終了したことを示しています。
次のお手本を準備するために師匠が記したものです。
「市之介 いろはあかり うれしく存候以上」と書かれています。
学習者である市之介が、いろは47字を習い終わった喜びを表現しており、微笑ましく感じられます。
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