福井の漁具と海産物調査
(上)「越前国福井領産物」松平文庫(福井県立図書館保管) A0143-01263
(中央&右下)「漁具図 若狭海ノ部」 歴史的公文書 簿冊番号49689
(左下)「水産物捕獲時季調書」 歴史的公文書 簿冊番号49690
水産試験場研究成果報告会(3月11日、県立図書館多目的ホール)の開催にあわせ、海産物調査を目的として作成された江戸期と明治期の資料を展示します。
また、若狭の浦々で使用された漁具が描かれている公文書も公開します。
会期
平成29年2月28日(火)~ 3月12日(日)
福井県文書館閲覧室
江戸期の水産物調査
1735年(享保20)「越前国福井領産物」
松平文庫(福井県立図書館保管) A0143-01263
越前の産物を書きあげた資料です。
1735年(享保20)に福井藩が作成し、幕府に提出しています。
水産物については海藻類(19種類)・魚類(118種類)・ 貝類(21種類)の記述があります。
明治期の水産物調査
1904年度(明治37)「水産物捕獲時季調書」
歴史的公文書 簿冊番号49690
水産物の捕獲可能な時期や漁獲量についての県の調査をまとめた資料です。
沿岸の各漁業組合が回答しています。県が指定した51種類以外の水産物について回答している漁業組合もみられます。
資料(下)は大飯郡内浦村 小黒飯漁業組合の回答です。
若狭の漁具図
年未詳 「漁具図 若狭海ノ部」
歴史的公文書 簿冊番号49689
若狭の浦々で使われていた漁具を挿絵で紹介している資料です。
上は遠敷郡内外海村田烏で使われたとびうお漁用の網です。Aのような形ですが、△部分は刺網(さしあみ…魚を捕えるための網)、その下は垣網(かきあみ…魚を追い込むための網)として機能していました。