古文書入門講座 (4)-2 

G0024 飯田広助家文書「柳多留」

1,535句の川柳風狂句が、手書きで記されている。

ここでは、多様なくずし字が含まれるよう1535句の中から選択したものを掲載している。

飯田広助家文書「柳多留」(1)

01 土佐ぶしも及はぬ江戸のなまりぶし
02 鰒汁を喰ぬたわけニ喰ふたわけ
03 傾城の幽霊みんな舌がなし
04 馬喰町草分らしい苅豆屋
05 猟人の念仏は玉のそれた時
06 ねかす子をあやして亭主しかられる
07 店中で知らぬは亭主壱人り也
08 松に目をやすめて通る芳野山
09 狼はさいふ計を喰のこし
10 片腕ニ成ル良等岡部もち
11 白魚はお姫様迄あたまから
12 入もせぬものゝ直を聞雨やどり
13 喰ふ蚊より喰ぬ蚊屋をバぶちころし
14 居候飯だと聞て庭をはき
15 もぐらもち折節上へ踏はづし
16 敦盛と子もり青葉の笛を吹

飯田広助家文書「柳多留」(2)

17 薬種やのやつと聞取山帰来
18 樽拾ひ三ばひ漬の匂ひがし
19 はらんだと植木や云バ下女笑ひ
20 ふんどしを古郷へかざる角力取
21 禁酒した年もやつぱり銭がなし
22 虫干に年始の酒が色に出る
23 蟻壱ツ娘盛りをはだかにし
24 喰ひつぶすやつに限りて歯を磨
25 ほれ薬佐渡から出るがいつちきゝ
26 初鰹はづかしからぬかたみわけ
27 ひどいまけ平家一門なしに成
28 元日もまたこわひから戸を明ず
29 百姓の手ニは豆が出来米が出来
30 秋の田の古きのきばハ百軒目
31 花ハちり青葉ハ残る一ノ谷
32 むし売は蛍を集め銭をよみ
33 親のすねいまを盛にかぢる也

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