11 山村の生活(2)
        野津又村と六か村山論裁許絵図 野津又村と六か村山論裁許絵図  拡大写真 186KB
1695年(元禄8)、郡上藩領大野郡野津又村と近くの勝山藩領の
村むらが山争いをおこし、江戸の寺社奉行所に持ち込まれて裁
許されたときの絵図である。各村むらは山手米や炭焼き銀・杪代
銀などを領主へ納入していることなどを理由に山の支配権や境
界を争った。山の奥深くまで地字名がつけられており、また、山の
斜面を切り開いて高いところまで田畑を作っているなど、山村の
人びとが山を大切にし、よく利用していたようすがうかがえる。図
中の黒線は山境、赤線は道、青線は川を示している。
                           勝山市 松井文夫氏蔵

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