会期
          平成25年8月1日(木)~9月1日(日) 福井県文書館閲覧室
          「従軍兵士の記録」
          
          山砲兵分隊長滝本孝之陣中日記 1937年(昭和12)~38年
          滝本嘉博家文書(当館蔵) J0127-00001~00003
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          当館収蔵資料のなかから、日中戦争当時の従軍兵士の日記や 後年の手記などを紹介しています。 
          滝本孝之氏は1914年(大正3)大野郡野向村竜谷に生まれました。37年(昭和12)、日中戦争が始まり応召、上海事変(第二次)、徐州作戦、武漢作戦などに参加しました。
          この日記は37年9月12日から38年11月19日にかけて、戦場の状況やできごとを書き記したものです。
          日記は増田公輔『山砲兵分隊長滝本孝之陣中日記』として翻刻されており、図書館で閲覧することができます。
          
          日中戦争の手記 年未詳
          滝本嘉博家文書(当館蔵) J0127-00005
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          滝本氏は1943年(昭和18)再度応召、京都伏見の第116師団野砲兵第122連隊(通称号:嵐6222部隊)に編入し、常徳作戦などに参加しました。
          44年9月には桂林作戦で右足首貫通銃創を受けました。 そのようすを復員後に記したものです。
          
          奉公袋や洗面具袋、お守り、はんごう、水筒
          滝本嘉博家文書(当館蔵) J0127
          奉公袋は、兵士が戦地に赴く際の必需品を入れたものです。 
          袋の裏側には「収容品 一、軍隊手牒、勲章、記章 ニ、適任証書、軍隊ニ於ケル特業教育ニ関スル証書 三、召集及点呼ノ令状 四、其ノ他貯金通帳等応召準備及応召ノ為必要ト認ムルモノ」と書かれています。