どこでも松平文庫展-24時間デジタル展示-
福井県文書館では資料のデジタル化とインターネット上での公開を進めています(「
デジタルアーカイブ福井」)。
原本あってのデジタル資料ですが、来館しなくても閲覧できて、冊子もめくれて、巻物もひろげられて、デジタル資料ならではの利点もたくさんあります。
本展示では、デジタル資料として公開されている松平文庫の中から、こんなエピソード、あんなエピソードを“少しだけ”紹介します(結末は、デジタル資料で確認してみてください)。
会期
2020年3月27日(金)~5月27日(水)※終了しました
会場
福井県文書館閲覧室
エントランスから閲覧室への行き方は
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!……なんだ?……火事か!?
「国事叢記」四 (弘化3年(1846)序)
松平文庫(当館保管)
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福井藩士田川清介が編纂した藩の史書です。
元禄15年(1702)12月15日の早朝、江戸。藩の上屋敷(藩主の居屋敷、浅草)に府中本多家の屋敷(本多家も藩主とは別に幕府から屋敷を拝領、両国)の留守居真柄甚太夫がやってきました。
早朝から何かと思えば、甚太夫「昨夜、吉良殿の屋敷に」(吉良殿って本多家のお隣さんの吉良殿?)「浅野殿の家来が」(おっ密談かな~?)「大勢討ち入って」(えっ!)「吉良上野介殿を……」(なんと!)
半四郎に忍び寄る黒い影!
「南越雑話」上巻 寛延元年(1748)
松平文庫(当館保管)
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真夜中、福井藩士本郷半右衛門の屋敷。人影が、庭から屋敷へと忍び寄り、縁側から上がって障子の前に……
中にいた半右衛門の子半四郎は、外の気配を感じとり、さては盗賊!密かに蚊帳から出て物陰に潜みました……障子が開きます。
北越は越後国、中越は越中国、それなら南越は……越前国!
この「南越雑話」は越前国、福井藩にまつわる逸話・聞書集です。
ちゃちゃちゃちゃっ茶碗が~!
「南越雑話」中巻 明和9年(1772)
松平文庫(当館保管)
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福井藩家老岡部左膳が小姓だったときのこと。左膳は藩主松平吉品から「秘蔵ノ御茶碗」を下賜されました。下城した左膳は城から屋敷までの道中、供の小者に茶碗を持たせていました。すると小者がうっかり!地面に落として……
この時、左膳は“渥美”又治郎といい、“岡部”ではありませんでした。吉品は又治郎が小者に下した“処分の理由”を聞いて「感悦」。
その後、又治郎は吉品の薦めで岡部家に養子入りすることに。
どうした杉田壱岐!
「南越雑話」下巻 安永10年(1781)
松平文庫(当館保管)
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杉田壱岐が「御家老」になったその日のこと。もともと狛伊勢の世話で藩に仕官していた壱岐は恩を忘れず、立身出世を重ねても伊勢の屋敷にはいつも台所から出入り。
ところが、この日は駕籠で正面に乗りつけて……
この時、伊勢は不在にしていて、帰ったあとで、家臣からその時の様子を聞いています。家臣が言うには「無礼千万」!
日が暮れたころ、再び壱岐がやってきました。今度は……
福井城?図
「福井城図」 文政2年(1819)写
松平文庫(当館保管)
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これが福井城?……かなりデフォルメされていますが、福井城の城郭図です。
小型ながら情報量は豊富で、また平面図ながら堀の深さや土塁などから、立体的な姿も想像することができます。
春嶽の 嫌いなものは 雷よ
「東海紀行」 天保15年(1744)ヵ
松平文庫(当館保管)
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若き福井藩主松平春嶽による参勤交代の紀行文です(江戸→福井)。
2日目の4月30日、小雨が降ってきたので近くの村でひと休みしていると、雨は強まり大雨に!ゴロ……しかも……ゴロゴロ……嫌いな嫌いな……ゴロゴロゴロ……
「東海道分間絵図」
「東海道分間
絵図」(年未詳)
松平文庫(当館保管)
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江戸の日本橋から京都の三条大橋まで東海道約500kmを網羅した懐中版の絵図です。
出版物ですが宿場のところどころに本陣(藩主の宿所)の紙片が貼りつけられており、福井藩用「東海道分間絵図」になっています。
鴨川の河原に将軍のさらし首
「文久三亥雑記」 文久3年(1863)
松平文庫(当館保管)
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福井藩による江戸・京都の風説書です。
2月23日、京都。将軍の上洛まで数日(将軍の上洛は229年ぶり)、朝廷・幕府・諸藩・浪人など、さまざまな思惑が交錯する中、鴨川の河原にさらし首が出現!“足利”将軍の「木像の」首です……
坂下龍馬、参上!
「京華日録」第二号 文久3年(1863)
松平文庫(当館保管)
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前福井藩主松平春嶽による京都滞在中の日記です。11月7日、土佐藩の坂下(坂本)龍馬が春嶽の旅館(東本願寺の学寮)にやってきて、春嶽に言上したいことがあるといいます。それは……