33 親のすねいまを盛にかぢる也
34 姉川で織田めにならぬ妹ト聟
35 我が尻をいわす盥をちいさがり
36 本ふりに成て出て行雨やどり
37 虎の直を聞て土産も首をふり
38 九十九で死で壱年おしがられ
39 頼朝は海より深ひ池の恩
40 江戸ツ子の生れそこなひ金をため
41 目を出した桔校(梗)を猿がかきむしる
42 弁慶は安宅の関でほらを吹
43 挑灯が消て座頭に手をひかれ
44 山伏に度々化る源氏かた
45 蓮の花仏の為に地主なり
46 琴に成り下駄に成のも桐の運
47 蛸孕み天窓へしめるいわた帯
48 風の神二百九日夜みやなり
49 爪メの火を息子湯水でけしている