Fukui Prefectural Archives
Mini Exhibition
松平忠直(近世初期の福井藩主)は、大坂の陣の後、素行を乱して評価を下げ、ついには2代将軍徳川秀忠から隠居・配流の処断が下され、家督を譲って豊後へ渡ってゆきました。それから約200年後、幕末の松平春嶽(慶永)は先祖忠直の名誉回復を願い、老中阿部正弘に赦免を働きかけています。
展示では、忠直がテーマの文書館講演会にあわせて、春嶽による忠直の赦免運動を紹介します。
平成29年7月4日(火)~ 7月17日(月・祝) ※終了しました
福井県文書館閲覧室
「松平忠直画像」
大分市歴史資料館所蔵 大分市浄土寺 所蔵
1845年(弘化2) 松平文庫(福井県立図書館保管) A0143-02120
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1845年(弘化2)に、松平春嶽(慶永)が幕府に松平忠直の赦免を願い出るために作成した願書を写したものです。この写しによると、願書は同年6月26日に狛帯刀(茂十郎)から老中阿部正弘に提出されたと書かれています。
この史料の伝来については不明な部分が多いですが、春嶽がどのようにして忠直の赦免を働きかけたかを 知る手がかりになる史料といえます。内容からは、1849年(嘉永2)までに忠直の赦免を実現したいこと、忠直の赦免を実現することは越前松平家にとっての長年の宿願であったことなどが読み取れます。
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