7 高速交通網の整備(2) | |
一方道路では、55年にわずか2%にすぎなかった県内の国道・主要地方道の舗装率は、道路改良を最重点政策とした北県政以降、ようやく上昇し始め、70年で60%、80年で88%となりました。 60年代なかばを過ぎると、それまで増加を続けていた電車・バスの利用者数が横ばいから減少に転じ、かわって乗用車台数が飛躍的に伸びてきます。このため、京福電鉄丸岡線(68年7月)、福井鉄道南越線の戸ノ口・粟田部間(71年9月)をはじめとした多くの私鉄が廃線を余儀なくされました。 さらに63年の名神高速道路(栗東・尼崎間)の開通に始まる全国の高速道路の整備は、工業再配置や地域開発の促進など大きな経済的効果をもたらしました。北陸自動車道は、72年10月に金沢西・小松間が開通したのをはじめに、福井県内では翌年10月に小松・丸岡間が供用を開始し、80年4月の敦賀・米原間の開通によって名神高速道路と接続しました。敦賀と舞鶴東を結ぶ近畿自動車道敦賀線では、93年(平成5)11月に舞鶴東・小浜市岡津間の施行命令が出され96年12月には敦賀までの残りの区間が整備計画区間になりました。中部縦貫自動車道では、93年7月までに福井・大野間が整備計画区間になっています。 |
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![]() ▲北陸自動車道福井北インターチェンジ付近(1995年) 福井北インターチェンジは、中部縦貫自動車道との接続が予定さ れ、周辺には、近年、流通関連施設の建設が進んでいる。 飛島建設株式会社提供 |
![]() ▲高速道路の整備計画 拡大図 22KB |
![]() ▲建設中の近畿自動車道敦賀線・舞鶴東インターチェンジ 1997年度末に舞鶴西・舞鶴東間の開通が予定されている。 日本道路公団舞鶴工事事務所提供 |
![]() ▲事業が進む中部縦貫自動車道永平寺大野道路 (永平寺町諏訪間) 建設省近畿地方建設局福井工事事務所提供 |