21 神事と芸能(2)
   翁
   翁
  父尉
  父尉
   黒色尉
   黒色尉
  ▲能面
  室町期に製作されたこれらの面は、正月の翁神事のさいに、聖的な「御三面」として重要な意味をもつ。       池田町 志津原白山神社蔵
清水町大森の睦月神事
  清水町大森の睦月神事
 中世では丹生郡の大森盆地付近は賀茂御祖社領志津荘に属し、大森
 の賀茂社は同荘の中心的な神社であった。睦月神事は賀茂社に毎年
 奉納されていたが、現在は4年目ごとの2月14日に行われる。豊作の予
 祝神事として、舞子による田楽、大人役による田囃し・蚕囃しなどが上演
 され、いずれも中世の神事のおもかげをよく残している。
                              清水町教育委員会提供
池田町水海の田楽能舞
  池田町水海の田楽能舞
 同地の鵜甘神社で毎年2月15日に奉納される。
 池田の田楽能舞については、鎌倉幕府執権北
 条時頼がこの地に身分を秘して滞在したおり、
 村人がほうの葉をかぶり笹の葉をすって田楽
 を演じ時頼を慰め、これの返礼として時頼が能
 舞を教えたという伝説が伝えられている。写真
 は、坂上田村麻呂の霊が鈴鹿山の鬼神を退治
 したときのありさまを語る能舞「田村」。
                       池田町提供

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