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第六章 中世後期の宗教と文化
   第二節 仏教各宗派の形成と動向
    三 念仏系諸派の活動
      越前真宗教団史概観
 現在の福井県は、石川・富山両県と同じく真宗系諸寺院が大多数を占めている。そのなかで特に越前の真宗教団史を概観すると、真宗諸派に属する専照寺・証誠寺・誠照寺・毫摂寺の四本山が現存し、伊勢とならぶ高田派の数少ない基盤でもあり、また古くから本願寺一族(一家衆)が繁出し、多数を占める本願寺派・大谷派は朝倉氏・織田氏と抗争し激しい弾圧をこうむっている。以下、真宗系各派が歩んだ戦国期までの軌跡をみていきたい。



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