出前文芸創作教室「詩」(福井南高校)
令和6年12月5日(木)に、福井南高等学校において、「詩」に関する出前文芸創作教室を開催しました。文芸部と希望者の15名が、「総合的な探究の時間」の授業の中で受講しました。
今回の講座では、福井県詩人懇話会より、金田久璋氏、西畠良平氏、龍野篤郎氏を講師にお招きして、「詩の創作」についての授業を行っていただきました。
はじめに、3人の講師より、詩作についての講義がありました。「詩とは何か」、「自作の詩の紹介」、「詩の技法」、「詩の書き方」、「表現力を磨くためには」等の項目について、各講師が詩への情熱を込めて語りました。
次に、3班に分かれてのグループワークに移りました。事前に試作した自分の詩を朗読し、創作の意図を述べ、それを踏まえて他の生徒が質問や感想を発表するという手順を繰り返して進行されました。各班に配置された講師は、随時、感想や助言を述べていました。はじめのうちは生徒たちに、自分の詩が他の生徒や講師に、どのように受け止められるかという緊張感がみられましたが、発表をきちんと受け止めて、真面目に意見を述べあう生徒たちの態度や、その中にすんなり溶け込み、どんな詩にも真剣に向き合ってくれる講師の姿勢に接するうちに、緊張もほどけ、どの班もお互いの詩をよく理解して、より良いものにしていこうという建設的な話し合いができたようでした。
最後に各班の中から選出された優秀作品を全体で共有しようという時間になりましたが、3班中2班は1つの作品に絞り込むことができずに、その難しさを発表しました。それもお互いの作品の良さを見出そうと真剣に議論した結果ではないかと感じました。
講師からの全体講評として、「よく心の中をみつめている作品が多かった」、「発想やとっかかりはよかったので、今日の話し合いをもとに、もう少し手直ししてみてほしい」等の言葉が述べられ、授業は締めくくられました。