出前文芸創作教室を開催しました

大安寺中学校 出前文芸創作教室を開催しました


 7月13日(火)に福井市大安寺中学校で、西村圭子氏を講師に俳句の出前文芸創作教室を開催しました。
 前半は事前に生徒が作った句の講評を行いました。それぞれの句のよい点に触れた後、句の題材となった修学旅行について一人ひとりの思い出を聞きながら、その思いを俳句で表現する効果的な技法を説明しました。生徒たちは西村氏の添削句を参考に改善のヒントを聞きながら、俳句とは言葉の引き算であること、心情を伝えるには言葉の選び方が大切で、リズムや句のつながり、季語の用い方にも配慮しなければならないことを理解していました。
 後半は、身の回りにあるものに注目し、季語を探す活動を行いました。生徒たちは夏だと思った「朝顔」が秋の季語であったり、「緑」だけで夏の季語となることを知り驚くともに、多くの季語に触れながら自分たちが豊かな四季の中を生きていること、そこから俳句が生まれていることを実感していました。






成和中学校 出前文芸創作教室を開催しました

 7月15日(木)に、福井市成和中学校において、福井県詩人懇話会の渡辺本爾氏、黒田不二夫氏、龍野篤郎氏、有田幸代氏、杉村敏隆氏の五人を講師に迎え、詩に関する出前文芸創作教室を開催しました。
 講義ではまず、それぞれの先生が独自に選ばれた、参考にすべき詩を紹介しました。生徒たちは福井ゆかりの三好達治や岡﨑純の他、小泉周二など著名な詩人の作品だけでなく、中学生の詩にも触れながら、題材の見つけ方、効果的な表現技法、構成の作り方について学びました。先生方は各自異なるアプローチで詩の魅力を伝えましたが、生徒たちの興味を等しく高めていました。
 また詩を作る時間になると、どの先生も丁寧な声掛けを行い、なかなか書き出せない生徒や途中で筆が止まっている生徒をサポートしました。
 
この授業を通して生徒たちは、自分の思いを詩で表現する新鮮さや新たな表現を生み出す楽しさを味わうことができました。







高志中学校 出前文芸創作教室を開催しました


 7月29日(木)に、高志中学校において俳人の中内亮玄氏を講師に迎え、出前文芸創作教室を開催しました。
 講義ではまず、平安時代に生まれた連歌から、短歌や俳諧、俳句が生み出されるまでの流れをわかりやすく説明されました。その中で、俳諧を滑稽さという枠から脱し芸術にまで高めた松尾芭蕉や、俳句と名を変え表現の革新を進めた正岡子規、その他河東碧梧桐や高浜虚子などにも触れ、それぞれの俳人が果たした役割について紹介されました。
 後半は、有名な俳人が青春について詠んだ句を題材に、穴埋め問題を出題されました。中内先生が句の詠まれた背景をヒントに出すと、生徒たちは空欄にふさわしい言葉を何とか見つけようと考え、発表し合いながら、俳句の持つ表現の奥深さ、言葉の大切さを学びました。
 最後に、山口誓子の「学問のさびしさに堪え炭をつぐ」を取り上げ、「勉強でも部活でも一生懸命に取り組むことは孤独なことだが、何かを成し遂げ成長するのはその時である。孤独を恐れてスマホなどに逃げ込まないでほしい。」と生徒たちに語りました。