11/24シンポジウム~桑原武夫を語る~

京都大学人文科学研究所「みやこの学術資源研究・活用プロジェクト」との共催企画として、「シンポジウム~桑原武夫を語る~」を開催します。

日 時:平成30年11月24日(土)13:30~15:10
会 場:福井県立図書館研修室
定 員:50名(無料・要申込)
内 容:第1部 文学カフェ 講師:桑原文吉氏(桑原武夫長男)
    第2部 講演会「桑原武夫の人文知とその魅力(仮)」  講師:根津朝彦氏(立命館大学准教授)
    第3部 ディスカッション 進行:藤原辰史氏(京都大学人文科学研究所准教授)
討論者:桑原文吉氏、根津朝彦氏
※一部のみの聴講も可能です
シンポジウム~桑原武夫を語る~実施報告
 11月24日(土)に、桑原武夫が所長を務めていた京都大学人文科学研究所と共催で「シンポジウム~桑原武夫を語る~」を開催しました。
 第一部文学カフェでは、長男の桑原文吉氏が思い出を語りました。家庭では説教したりすることなく、子どもたちを信じて見守っている父親だったそうです。家でも趣味かと思うくらいよく勉強していた一方で、コサックダンスを踊ったり、屋根の上に登ったりするなど、陽気で好奇心旺盛な面などを紹介しました。
 第二部講演会では、立命館大学准教授根津朝彦氏が「桑原武夫の人文知とその魅力」と題し講演しました。大学生時代に桑原武夫の作品と出会ったという根津氏は作品からいかに生きるべきか、ということを学んだと語りました。また、人と人とを結びつける知的コーディネーターとしての力量を高く評価しました。
 第三部ディスカッションでは、京都大学人文科学研究所准教授藤原辰史氏がコーディネーターとなり、桑原文吉氏および根津朝彦氏が、桑原武夫の人物像や学ぶべきことについてディスカッションしました。教養主義を社会に拓いた業績やパイオニアスピリットをもっと知って欲しいと語りました。
 参加者からは、「貴重で楽しいお話が聞けて勉強になった」「桑原武夫氏のイメージがひっくり返った」などといった感想が寄せられ、福井ゆかりの評論家桑原武夫に親しむ有意義な機会となりました。