7/14,29文章講座

さまざな文筆業の方から、文章の書き方のコツやテクニックを学ぶ講座の第2回、第3回を開催します。
初心者にもわかりやすく解説します。 受付は終了しました

第2回 始まりは「自己表現を楽しむ」 7月14日(土)14:00~15:30
    講師:山下裕己氏(福井新聞社特別論説委員)
    内容:「自分の思いを表現すること」を軸に、新聞コラムの経験から、書くコツや注意点を紹介します。

第3回 校閲から見た文章表現  7月29日(日)14:00~15:30
    講師:井上孝夫氏(新潮社前校閲部長)
    内容:文章表現を完成させるために必要な校閲について学びます。校閲体験もできます。

 定員:各30名(要申込・先着順)
 場所:福井県立図書館 研修室
 主催:福井県ふるさと文学館・ふくい風花随筆文学賞実行委員会
 申込方法:電話、メールにてお名前と電話番号をお知らせください。
     文学館窓口で直接申し込むこともできます。



第2・3回文章講座チラシ.pdf
第2回文章講座 実施報告

 7月13日(土)に第2回文章講座を開催しました。今回は福井新聞社特別論説委員の山下裕己氏を講師に、「始まりは『自己表現を楽しむ』」と題してお話しいただきました。
 山下氏はまず、日本は昔から日記文学が盛んであることを取り上げ、そこには見聞きしたことを書き残したいという強い衝動があると述べました。そして自分と対話しながら書くことにより、他者に伝わりやすい、より適切な表現を作り出すことができると述べました。
 また事実をただ書くだけでなく、五感を使って感じた具体的な内容を書くことにより、臨場感のある文章を作り出すことができること、小さな発見を大切にしているとそれを文章にする喜びが生まれ、好奇心や洞察力を磨くこともできることなどを話しました。最後に、文章はカラオケやダンスと同じ自己表現の一つであると気楽に考え、楽しく書き続けることが上達のために大切であるとまとめました。



第3回文章講座 実施報告


 7月29日(日)に第3回文章講座を開催しました。今回は新潮社前校閲部長の井上孝夫氏を講師に、「校閲から見た文章表現」と題してお話しいただきました。
 まず井上氏は、自身で描かれたイラストをもとに校閲という仕事の内容を分かりやすく紹介しました。次に表現上正しくない多くの文例を挙げて、それぞれの理由を丁寧に説明しました。
 その後、例文を使った演習を行い、受講者は間違いには多くのパターンがあることや、それを見逃さないことがいかに難しいかを実感しました。
 最後に井上氏は、「仕事柄、文意が誤って読者に伝わることを防ぐため、できるだけ私情を排して読んでいるが、それでも心を動かされる文章に出会うことがある。大切なことは、訴えたいことがしっかり書かれていることだ」とまとめました。



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