6/2ジュニア文学カフェ

 6月2日(日)に福井市出身の詩人・中島悦子氏をお招きして、ジュニア文学カフェ「あこがれを言葉に紡ぐ」を開催しました。福井県高等学校文化連盟文芸部会と共催し、県内8校の文芸部員約60名が参加しました。
 
前半は、「初心・つながり・意志(あこがれ)」という三つのキーワードに基づき、自身の半生と詩との関わりを語りました。高校時代、学習雑誌に詩を投稿して選者の稲川方人さんと交流できたことが詩にのめり込むきっかけになったこと、大学卒業後に同人誌『木立ち』に入会し、同人仲間が詩を書き続ける支えとなったこと、普遍的な言葉を残したいという意志が、詩人を続ける拠り所になっていることなどを話しました。
 後半は、石田徹也やアンリ・ルソー、パウル・クレー等の絵画を見て、感じたことを詩にするワークショップを行いました。詩を作った後は班になって自作の詩を紹介し合い、代表者が感想を発表しました。「同じ絵を見て作った詩なのに、こんなに内容が違うのは驚きだ」という感想に対し、中島氏は「自分の言葉だけにこだわっていてはいけない。新しいものやいろいろな人との出会いにより詩の世界を広げてほしい」とアドバイスしました。参加者は、現役で活躍している地元出身の詩人と間近に接し、文学に親しむ有意義な時間を過ごしました。