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 第一章 原始時代の社会と文化
   第二節 米作りのはじまり
    二 生産と交流
      
 吉河遺跡・糞置遺跡・下屋敷遺跡からは紡錘車も出土している。糸を紡ぎ、それに撚りをかけて強くし、長い糸を作る技術のあったことを示す。長く撚られた糸は機織りによって布に仕上げられる。木田遺跡から出土している多孔の円盤状の石製品は、布を織る時に使用されたとも考えられている(山崎栄「有孔円盤で織物を織る」『富山市考古資料館紀要』八)。これらの布を織る技術も中国・朝鮮半島から伝えられたものである。



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