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通史編序説
  政治・社会
    一 政治の推移
      平氏と源氏
 平安末期には藤原利仁の流裔が北陸地方に繁盛したが、越前では稲津・河合・堀江・疋田氏らが活躍した。これらの在地勢力に反平氏行動がみられ、木曽義仲はこれを味方とし、やがて軍を進めて入京するが、越前は一時その支配下にあったようである。義仲没後、北条時政が越前の支配権を行使しており、鎌倉幕府成って若狭守護として津々見忠季を派遣し同国の御家人を抑えている。幕府としては、越前・若狭の支配に意を用いており、越前でも在地の有力御家人を重用せず、承久の乱には京方に加わる御家人が少なくなかったほどである。



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