3 前方後円墳の時代(2)
 その後、6世紀初めから中ごろ、全国的に前方後円墳が減少するなかで、福井平野北部の横山古墳群がいちだんと前方後円墳の数、規模を増すという特異な動きをみせます。これらの古墳に葬られた大首長たちと継体天皇との親密な関係が考えられます。
     鍍金冠
     ▲鍍金冠
     古墳時代中期 松岡町二本松山古墳 高さ29.6cm
                         東京国立博物館蔵
          鍍銀冠
          ▲鍍銀冠
          銅板に水銀と銀の合金を塗布し、熱を加えて水銀を蒸
          発させ、銀だけを残し、表面をみがいたもの。古墳時代
          中期 松岡町二本松山古墳 高さ22.5cm
                                 東京国立博物館蔵
 今立町松明山(たいまつやま)2号墳の家屋人物獣文鏡
 ▲今立町松明山(たいまつやま)2号墳の家屋人物獣文鏡
 下方左右に家屋が描かれている。家屋を描いた鏡は全国
 に2面しかない。古墳時代前期 径11cm
                     今立町歴史民俗資料館蔵
鉄地金銅張頸甲(あかべよろい)
▲鉄地金銅張頸甲(あかべよろい)
古墳時代中期 敦賀市向出山1号墳        敦賀郷土博物館蔵
朝日町中条4号墳の石臼・石杵
▲朝日町中条4号墳の石臼・石杵
朱の精製、埋葬儀礼に使用された。古墳時代前期もしくは中期 径30.7cm
                                    福井県陶芸館蔵

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