(平成29年度)松平文庫テーマ展

幕末明治福井150年博関連事業「幕末福井藩の忍者」

松平文庫テーマ展 幕末明治福井150年博関連事業
「幕末福井藩の忍者」
【終了しました】

小説や映画、漫才で大活躍する「忍者」が、じつは150年前の福井城下にもいたことはほとんど知られていません。
今回、県立図書館では、幕末の福井藩の忍者が務めた「忍び御用」に焦点をあて、その実像を伝える歴史資料を紹介します。


主な展示資料

組々之由来(733号)
福井藩の忍之者が組之者(足軽)に属したこと、またその任務について記す。
慶永公御代給帳(896号)
松平春嶽の時代の福井藩士の名簿。忍之者の人数や待遇を記す。

御家中屋敷地絵図(966号)
忍之者が集住していた組屋敷の敷地図。敷地の大きさや敷地裏の矢場地も記される。

禄高帳(906号)
松平文庫で唯一、福井藩の元忍全員の人名を記した帳簿。

奉答紀事(219号)
中根雪江著。江戸湾や豊後国(大分県)の探索に忍之者が派遣されたことを記す。

西巌院様御墓御位牌之図并調方之覚(178号)
豊後に派遣された忍之者による探索報告書。

風説書(550号)
京都に派遣された忍之者が報告してきた京都の政治情報を記す。

期 間 平成30年2月23日(金)~4月25日(水)
⇒ 好評につき、5月6日(日)まで延長
場 所 図書館閲覧室入口付近    


元忍者全員の名前が判明[禄高帳(906号)]

忍び御用「豊後国を探索せよ」
[西巌院様御墓御位牌之図并調方之覚(178号)] 

  

義経流軍学の秘伝書
[義経流軍字伝/三字伝/天授之巻(1104~1106号)]

【関連企画】
幕末明治福井150年博「福井藩忍者学ことはじめ~松平文庫テーマ展関連講座~」

【終了しました】
超人的な能力を持ち、手裏剣を投げ、ドロンと消える一般的な忍者のイメージと、約150年前まで福井城下に住んでいた忍之者の実態を比較します。あわせて、彼らが幕末に担った「忍び御用」の内容も紹介します。[申込不要・参加無料]

日時 平成30年4月7日(土) 14:00~15:30

場所 県立図書館 研修室および閲覧室入口(展示会場) [集合場所:研修室]

講師 県立図書館司書  長野栄俊


白山開山1300年記念「地誌・絵図にみる『越前の白山』」

松平文庫テーマ展 白山開山1300年記念「地誌・絵図にみる『越前の白山』」
【終了しました】


石川と岐阜の県境に位置し、「加賀の白山」と称されている白山の主峯部について、江戸時代の地誌(地理書)をひもとくと、「越前の白山」とする記述に多く行き当たり、また越前国絵図のすべてに白山が描かれていることも確認できます。
県立図書館では、地誌や国絵図を通して、越前の人々が白山を自国の山と認識していた歴史を紹介します。



展示資料

「越前地理指南」(松平文庫1206号)
「越前地理梗概(こうがい)」(松平文庫1207号)
「越前地理便覧(べんらん)」(松平文庫1208号)
「越前国地理便覧(べんらん)」(松平文庫1209号)
「帰雁記(きがんき)」(松平文庫1210号)
「古今類聚越前国誌(ここんるいじゅうえちぜんこくし)」(松平文庫1214号)
「越前国古今名蹟考(えちぜんのくにここんめいせきこう)」(松平文庫1215号)
「越前国絵図(えちぜんのくにえず)」(松平文庫1177号)
複製展示
「越前国之図(えちぜんくにのず)」(松平文庫1182号)
部分複製展示
「白山惣絵図(そうえず)」(松平文庫1205号)
複製展示  ほか


「越前国古今名蹟考」

「越前地理指南」


「越前国古今名蹟考」

期 間 平成29年9月29日(金)~11月23日(木・祝)
場 所 図書館閲覧室入口付近


「医学書を著した福井ゆかりの医者たち」

松平文庫テーマ展「医学書を著した福井ゆかりの医者たち」【終了しました】

県立図書館では、県ふるさと文学館夏季企画展「医と文学」および県立歴史博物館特別展「越前若狭の医学史」の開催に関連し、所蔵する貴重図書の中から、戦国~江戸時代に出版された福井ゆかりの医学書3件を展示します。
 あわせて、その医学書の著者(医者)と福井とのゆかりを示す松平文庫史料も展示し、医学の歴史において福井が果たした役割について紹介します。



主な展示資料

『勿聴子俗解八十一難経』(ふっちょうしぞっかいはちじゅういちなんぎょう)
  天文5年(1536)刊[県立図書館蔵]
県立図書館の蔵書で最古の資料(約480年前の刊行)。朝倉孝景の命を受けた谷野一栢(たにのいっぱく)が、明(みん)代の医書を校正して一乗谷で出版。日本で二番目に古い印刷医学書に位置付けられている。

『日用医療指南大成』(にちよういりょうしなんたいせい)
  正徳5年(1715)序、寛政6年(1794)刊[県立図書館蔵]
一般向けに分かりやすく書かれた医書。著者は岡本一抱子(いっぽうし)。一抱子の父は吉江藩に仕えた杉森信義で、次兄は近松門左衛門。母方の祖父は福井藩医・岡本為竹(いちく)。


『解臓図賦』(かいぞうずふ)
  文政6年(1823)刊[県立図書館蔵]
文政4年(1821)京都の医者・小森桃塢(とうう)とその門人たちが行った解剖をふまえて著された解剖書。著者は桃塢の門下で福井の医者・池田冬蔵(とうぞう)。


<参考>【終了しました】
県ふるさと文学館 夏季企画展「医と文学―杉田玄白からかこさとし、山崎光夫まで―」[7月15日(土)~9月18日(月・祝)]
県立歴史博物館 特別展「越前若狭の医学史―ふくいの医人たち―」[7月21日(金)~8月27日(日)]

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『勿聴子俗解八十一難経』


『日用医療指南大成』


『解臓図賦』

期 間 平成29年7月22日(土)~9月10日(日)[期間中の休館日:8月24日(木)、9月4日(月)]
場 所 図書館閲覧室入口付近


「なまえのヒミツ-その1 松平春嶽の場合-」

松平文庫テーマ展「なまえのヒミツ-その1 松平春嶽の場合-」【終了しました】

現代人の名前は、いわゆる「上の名前(氏・姓・名字)」と「下の名前」をそれぞれ一つずつしか持っておらず、婚姻等を除いて改名の機会もほとんどないのに対し、江戸時代の武士は、「上の名前(姓・苗字)」と「下の名前(通称・諱・号)」をそれぞれ複数持ち、また生涯のうちで何度も改名していました。
県立図書館では、幕末の藩主・松平春嶽の名前に焦点をあて、松平文庫資料から、その変遷や由来、ユーモアあふれるあだ名や号について展示紹介します。



主な展示資料

官次第(1514号)
  元服前には「松平錦之丞」と自署
御一字折紙(532号)
  元服により、将軍から一字を拝領し「慶永」を名乗る

慶永任越前守宣旨(497号)
  朝廷から越前守に任じられ「源慶永」と記される

越前世譜慶永様御代(118号)
  安政五年政変で隠居を命じられ「春嶽」と改名

御書翰(227号)
  雅号「九十九洋」の山内容堂に「九十九橋」の雅号での手紙

御来翰(228号)
  あだ名「長面」伊達宗城から「鋭鼻公」のあだ名での手紙

官員録(M281/7)
  新政府の職員録には「正二位行源朝臣慶永」と記される

戸籍簿(584号)
  明治時代の戸籍では「松平慶永」と記載


御一字折紙

越前世譜慶永様御代


戸籍簿

期 間 平成29年5月26日(金)~7月12日(水)
場 所 図書館閲覧室入口付近