重森邦夫家文書

目録種別
古文書(資料群)
資料群番号
C0046
資料群名
重森邦夫家文書
地域(近世,行政村,現在)
坂井郡蛸村,木部村蛸,坂井市坂井町蛸(坂井町)
資料の年代
1686年(貞享3)~1877年(明治10)
資料目録件数
 
組織歴および履歴
蛸村は、「正保郷帳」では大味村の枝村であるが、年貢皆済状が別に出されていることなどから、なかば独立村で、独自に庄屋が置かれており、「天保郷帳」では120石余で独立村となっている。兵庫川に臨んで十郷用水の末端部に位置し、九頭竜川の改修が進むまでは灌漑・排水に悩まされた村柄であった。蛸村ははじめ福井藩領、1686年(貞享3)幕府領、97年(元禄10)葛野藩領、1705年(宝永2)幕府領、1820年(文政3)からは福井藩領であった。
幕府領から上がる年貢米は、江戸あるいは大坂へ回漕されたが、重森家はその回漕にあたる納庄屋(納名主)をもたびたび務めた家である。蛸村の庄屋で代々七兵衛を称した。明治初年には戸長副(1876年)、副戸長(1877年)を務めている。
資料群の概要
当家では約300点の文書を調査し、内185点を撮影した。撮影した文書は、村方文書、廻米関係、売券などからなっている。村方文書のうち「高明細免付帳」は太閤検地の写しをはじめ1686年(貞享3)から1808年(文化5)にいたる大味村および蛸村の免が毎年記されており、「明細御改帳」(寛保4年)とともに村の概要を知ることができる。用水関係の資料も多く、鳴鹿大堰をめぐる宝暦の水論に関するものをはじめ、隣接する荒井村との悪水吐堤に関する争論文書や、洪水の度に破壊される埋め樋の普請に関する文書などが含まれている。資料編収載の「浅草御蔵前諸事覚帳」(明和9年)は納名主となった当主が、3千余石の江戸廻米にあたって作成したもので、城米船の船籍、輸送日数、江戸での城米取扱いなどの具体的なあり方を示しており、また、一連の江戸・大坂旅行中の諸記録も納名主としてのもので、廻米の諸経費などを知る事ができる。ほかにも1740-50年代を中心に廻米関係の資料があり、当家資料の特色となっている。このほか1772年(安永1)から1803年(享和3)にかけて、当家の作付品種と収穫高を記録した「作方留帳」(2冊)があり、明治初年の戸長役場文書も若干残されている。
100点以上の否撮カードがある。なお、『坂井郡古文書目録』(昭和42年7月調査)には176点が掲載されているが、このうち県史撮影分として確認できるのは85点(県史目録では120点)で63点が否撮カードにあがっている(照合不能28点)。
否撮資料には「子御年貢丑春江戸御廻米三国湊諸入用勘定仕上帳」(延享2)「戌春御廻米籾一村限仕出之帳」(宝暦4)「御代官所青山市左衛門様当戌御年貢之内御廻米・御囲米・金納一村限仕訳帳」(宝暦4)などの廻米関係資料や、「上京道中諸事留」(宝暦11)などの道中日記類などの冊子類、「巳蛸村菜種・木綿覚」(寛政9)などの福井藩専売制に関する一紙文書などが含まれており、県史の調査は、撮影費予算の関係で部分的撮影に留められた可能性が高い。再調査が望まれる。
利用条件
 
県史収載
資料編4 P.956-969 1件 通史編3 P.603-604 通史編4 P.399
県史以外の収載
『坂井郡古文書目録』 『福井県古文書所在調査報告書』
複製本番号
C0368~C0377
備考
 
利用上の注記(原本閲覧)
原本の閲覧はできません。
利用上の注記(二次利用)
文書館に事前にお問い合わせください。