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坂井市龍翔博物館
目録種別
古文書(資料群)
資料群番号
C0131
資料群名
本多重方家文書
地域(近世,行政村,現在)
福井城下,福井市,福井市
資料の年代
1653年(承応2)~1921年(大正10)
資料目録件数
131
組織歴および履歴
本多民部重方は、初代丸岡藩主の本多成重の四男(五男とも)にあたり、寛永3年(元年とも)に福井藩の松平忠昌に仕えて3,000石を領し、その子孫は藩で家老職を輩出する「高知席」として続いた。
本多重方は、松平光通から本多民部に宛てた知行宛行状によると、今北東郡、坂北郡、坂南郡、丹生郡のうち計3,000石の知行を宛て行われている。道重(重方の嫡子)の代に計5,000石まで加増されたが、貞享の半知で2,500石になった。
9代目の本多飛騨成煕は、家老となって松平慶永(春嶽)の藩政改革を推し進め、松平主馬、長谷部甚平、村田氏寿、三岡八郎(由利公正)らとともに、時局打開のために挙藩上洛を画策したが、元治元年(1864)に蟄居処分を受けた。翌年赦され復権し、明治2年(1869)には、藩庁への出仕を命じられ、隠居後は眠雲と名乗り、甲斐身延山参詣中に病死した。
本多重方は、松平光通から本多民部に宛てた知行宛行状によると、今北東郡、坂北郡、坂南郡、丹生郡のうち計3,000石の知行を宛て行われている。道重(重方の嫡子)の代に計5,000石まで加増されたが、貞享の半知で2,500石になった。
9代目の本多飛騨成煕は、家老となって松平慶永(春嶽)の藩政改革を推し進め、松平主馬、長谷部甚平、村田氏寿、三岡八郎(由利公正)らとともに、時局打開のために挙藩上洛を画策したが、元治元年(1864)に蟄居処分を受けた。翌年赦され復権し、明治2年(1869)には、藩庁への出仕を命じられ、隠居後は眠雲と名乗り、甲斐身延山参詣中に病死した。
資料群の概要
本多重方家に伝来した資料群。福井藩の家老職をつとめた家であり、内容は、福井藩主から歴代当主に宛てた知行宛行状および目録や書状、歴代当主によって書かれた由緒書が多くを占める。藩からの知行宛行状および目録は、古くは4代藩主光通から本多民部宛ての承応2年(1653)の知行宛行状や知行分目録があり、ほかに5代昌親、6代綱昌からのものがある。また昌親や7代吉品、10代宗矩、13代治好、16代慶永、さらに初代松岡藩主の松平昌勝からの書状もある。
幕末期の本多飛騨成煕関係の資料も多い。成煕宛ての松平慶永書状では、政治活動のため夜も外出する橋本左内を心配し、成煕に注意を頼んでいる内容の安政4年(1857)と思われるものや、成煕の勤めぶりを横井小楠から聞いて安心していることを伝えた、文久元年(1861)と思われるものなどがある。また元治元年(1864)の「元治元子春二月幽閉被仰付候ニ付御趣意窺探索之上弁解書」は、慶永から謹慎を命じられた成煕が弁明のため書いたもので、当時の政局や挙藩上洛派の挫折を含めた藩内の政治情勢の一端をうかがうことできる。
戊辰戦争の際に、官軍に抗戦した二本松城にあったという硯(未央宮瓦硯)が、文書群と一緒に伝わるが、この硯についての明治2年(1869)の春嶽による書付、中根雪江はじめ藩関係者が書いた寄せ書きなども残っている。
本多重方家の系図・家譜や先祖書なども多くあり、重方の祖先やその後の歴代の事績が記されている。なお元禄8年(1695)に改易となった丸岡藩主本多重益は、後に赦され下総国相馬郡に知行を賜り、家は寄合組旗本として存続するが、その後裔にあたる本多成要や、本多作左衛門(御小姓組高城伊勢守組)の手によって書かれたものもある。
幕末期の本多飛騨成煕関係の資料も多い。成煕宛ての松平慶永書状では、政治活動のため夜も外出する橋本左内を心配し、成煕に注意を頼んでいる内容の安政4年(1857)と思われるものや、成煕の勤めぶりを横井小楠から聞いて安心していることを伝えた、文久元年(1861)と思われるものなどがある。また元治元年(1864)の「元治元子春二月幽閉被仰付候ニ付御趣意窺探索之上弁解書」は、慶永から謹慎を命じられた成煕が弁明のため書いたもので、当時の政局や挙藩上洛派の挫折を含めた藩内の政治情勢の一端をうかがうことできる。
戊辰戦争の際に、官軍に抗戦した二本松城にあったという硯(未央宮瓦硯)が、文書群と一緒に伝わるが、この硯についての明治2年(1869)の春嶽による書付、中根雪江はじめ藩関係者が書いた寄せ書きなども残っている。
本多重方家の系図・家譜や先祖書なども多くあり、重方の祖先やその後の歴代の事績が記されている。なお元禄8年(1695)に改易となった丸岡藩主本多重益は、後に赦され下総国相馬郡に知行を賜り、家は寄合組旗本として存続するが、その後裔にあたる本多成要や、本多作左衛門(御小姓組高城伊勢守組)の手によって書かれたものもある。
県史収載
 
県史以外の収載
 
備考
 
利用上の注記(原本閲覧)
 
利用上の注記(二次利用)
 
利用条件(文書館)
 
複製本番号
 
関連資料一覧
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