(平成25年度)ドナルド・キーン氏から福井県の学生へのメッセージ

ドナルド・キーン氏から福井県の学生にメッセージが届きました

 平成25年5月6日(月・休)の講演会での来県を機に、ドナルド・キーン氏が福井県の学生に贈ったメッセージをご紹介します。
 現在、当館子ども室内の「子ども古典コーナー」にパネル展示をしていますので、ぜひご覧ください。

ドナルド・キーン氏からのメッセージ

ドナルド・キーン氏からのメッセージ

「ひとり燈のもとに文をひろげて、
見ぬ世の人を友とするぞ、
こよなうなぐさむわざとなる」(『徒然草』13段)
【現代語訳】
ただひとり、燈火の下に書物を広げて読み親しみ、それを書いた見知らぬ昔の世の人を友とすることは格別に心の慰めとなることである。 (旺文社刊、安良岡康作訳注)
◆ドナルド・キーン氏 プロフィール

1922年 ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学に学び、戦時中は情報士官として、日本語の通訳を務めた。戦後、コロンビア大学大学院、ケンブリッジ大学を経て、京都大学大学院に留学。日本の古典、現代文学を広く研究。2008年 文化勲章。2012年 日本国籍取得。現在、コロンビア大学名誉教授、日本文学研究家、文芸評論家。東京都在住。著書に『明治天皇』『日本文学の歴史』など多数。本県ゆかりの作家 高見順、桑原武夫等との親交があった。
ドナルド・キーン氏