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 第三章 近世の村と浦
   第三節 山方の村々
    一 山村の構造
      越前・若狭の山村
 越前には加越山地・越美山地・越前中央山地・丹生山地、若狭には近江・丹波国境沿いに広大な山地が展開し、その山間には水田中心の村高数百石の大村から、畑作中心の村高数石の小村まで多くの村々が存在している。いずれも村として山を支配し、山での生産(山田・山畑・焼畑耕作と山稼ぎ)が生業の中心となっていることや、また重要な補完の役割を担っていることが特色といえよう。以下若狭では遠敷郡、越前では南条・今立・大野各郡で山村の特色をみてみよう。



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